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2023.08.23子どもの非認知能力と学習有能感の関係を調査したリーフラス株式会社の研究がキッズデザイン賞を受賞

弊社は、非認知能力が高い子どもは学習に対する有能感が高いことを研究により明らかにし、当該研究がキッズデザイン賞を受賞いたしました。

■非認知能力とは?

「生きる力」や「人間力」とも言われる力で、社会で豊かにたくましく生きる力と言われ、学校や塾などの学力テストでは測れない能力とされてきました。
対義語として認知能力があり、こちらは学力テストなどに代表されるような数字で測定できる能力のことを示します。
非認知能力が高いと、学力や進学率、就職率、大人になってからの年収やマイホーム購入率が上がることがわかっており、非認知能力を高めることが将来の成功につながると言われています。
そのため、世界の教育の現場で、非認知能力は非常に注目を集めています。
弊社では、非認知能力の中でも挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力といった5つを重要な力として定義しています。

■本研究での「非認知能力」の測定方法と「学習有能感」の定義について

非認知能力は、弊社が開発した非認知能力測定システム「みらぼ」を使用して、リーフラススポーツスクールに在籍している会員の小学生38,435名を対象に挨拶・礼儀、リーダーシップ(LS)、協調性、自己管理力、課題解決力に関する能力を測定し、非認知能力の得点と学習有能感を比較した分析を行いました。
学習有能感は、回答者に国語と算数について「得意と感じるか?」と質問し、「得意」「どちらでもない」「苦手」の回答を得て、「得意」と答えた回答者を「学習有能感が高い」としました。

■非認知能力測定システム「みらぼ」とは?

リーフラススポーツスクールが蓄積してきたノウハウを基に、スポーツ心理学の専門家と共同研究を行い、これまで感覚的な判断に頼っていた「非認知能力」の数値化を実現したツールです。


非認知能力測定システム「みらぼ」体験版

https://sport-school.com/milabo/
現在はどなたでもお試しで測定していただけます。
※体験版は簡易の測定となっており、本来の測定よりは詳細な分析結果を見ることができませんので、ご了承ください。本来の測定ではより細分化された分析結果や集団の分析などが可能です。

■研究結果

(1)全体のうち国語が得意な児童は18.7%、算数が得意な児童は46.3%でした。

(2)学習有能感が高い児童は非認知能力測定も高い結果が得られました。

<国語>
学習有能感が高い児童は、学習有能感が低い児童と比較して非認知能力の合計得点が15%高いことがわかりました。
<算数>
学習有能感が高い児童は、学習有能感が低い児童と比較して非認知能力の合計得点が10%高いことがわかりました。

(3)非認知能力の中でも、リーダーシップと課題解決力が学習有能感へ大きく影響していることがわかりました。

<国語>
リーダーシップと課題解決力が学習有能感へ強く影響していることがわかりました。

<算数>
リーダーシップが学習有能感へ強く影響していることがわかりました。

※重回帰分析…非認知能力が学習有能感に対してどの程度影響を及ぼしているかを調査した手法です。本研究ではマイナスの値が大きい項目ほど学習有能感への影響が大きいと考えられます。今回は便宜上、数値が「-0.11以上」の項目を「学習有能感への影響が大きい項目」として採用しております。

■今後の展開について

近年重要性が認識されつつある非認知能力の研究において、代表的な認知能力である学力との関連が調査された研究は少なく、新規性や独自性のある内容になりました。
非認知能力と認知能力の関連性があることが明らかとなったために、より非認知能力育成の重要性が高まったと感じております。
本研究では学習への自己評価を元に作成をしておりますが、今後は実際の学力などとも関連を調査していきたいと考えております。
この成果を基に、皆さまのご期待に応えることができるよう、より一層励んでまいります。

併せて、この度本研究が、キッズデザイン協議会(内閣府認証NPO法人、本部:東京都港区)主催の「第17回 キッズデザイン賞」において、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」を受賞しました。