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- ゴールボール女子
- ロンドンパラリンピック 金メダリスト
安達 阿記子
PROFILE
安達 阿記子(あだち あきこ)
所属:リーフラス株式会社
生年月日:1983年9月10日 出身地:福岡県
14歳のときに右目に、黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)を発症。
20歳のときに左目にも症状が出たことにより、視野の中心部が見えにくくなり、視覚障害になる。
2006年に国立福岡視力障害センターへ入所した際、ゴールボールと出会う。
その翌年にはブラジルでの世界選手権、2008年には北京パラリンピックに出場。
2012年ロンドンパラリンピックの日本代表選手として選出され、本大会で悲願の金メダルを獲得
(パラリンピックの団体競技における日本の金メダル獲得は史上初の快挙)
2016年リオパラリンピックにも出場し5位入賞。
2016年以降、代表チームから離れたものの、2019年に強化指定選手として復帰し、2021年に強化指定選手を引退。
現在は埼玉ゴールボールクラブに選手兼コーチとして在籍し、
競技だけでなくゴールボールというスポーツを通して活動の場を広げている。
また、競技外では2015年に女性リーダー・コーチアカデミーを受講し、
2018年から順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科で学び、2020年に博士前期課程を修了。
2021年6月より日本知的障害者チアリーディング協会の理事に就任。
主な成績
2007年 | IBSA 世界選手権大会 3位 |
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2008年 | 北京パラリンピック 7位 |
2010年 | IBSA ゴールボールアジア選手権大会 優勝 IBSA ゴールボール世界選手権大会 6位 広州アジアパラ競技大会 2位 |
2012年 | ロンドンパラリンピック 優勝 |
2013年 | IBSA ゴールボールアジア・パシフィック選手権大会 2位 |
2014年 | APC ゴールボールアジアカップ 優勝 IBSA ゴールボール世界選手権大会 4位 仁川アジアパラ競技大会 3位 |
2015年 | IBSA 世界選手権大会 5位 IBSA ゴールボールアジア・パシフィック選手権大会 優勝 |
2016年 | リオデジャネイロパラリンピック 5位 |
講演活動
テーマ:『夢に向かって』
病気の発症で視覚障害になり、ピアニストになる夢が絶たれ、絶望感から家に閉じこもりがちになる。
そんな時、母からの厳しい言葉により自立を決心。
福岡視力障害センターでゴールボールと出会い、本格的に取り組むようになる。
世界大会で試合経験を重ね、北京パラリンピックに出場するも結果を残せなかった。
その後、厳しいトレーニングを積み、ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得する。
- 本格的な設備がなくても、
簡易的な形でゴールボール体験も可能です。 - オンライン講演も可能です。
INTERVIEW
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リーフラスに入社されたきっかけ、現在の業務内容を教えてください。
当時リーフラス社員の方からご紹介いただき、競技生活を終えたあと、将来的に障害者スポーツもスクール運営が実現できたらどんなに素晴らしいことかと感じたのがきっかけです。
現在の業務内容は、ゴールボールの体験授業や講演会活動が中心となっています。
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ゴールボールへの想いを教えてください。
視覚障害になり、目標や希望を見失っていた私に光を与えてくれた存在がゴールボールです。
良いときもあれば苦しいときもありましたが、ゴールボールに出会えて本当によかったです。大切な言葉、その言葉を大切にされている理由はなんですか?
「まずはやってみる!」
これは難しいかもなと思うことも多々ありますが、やらずに諦めるよりまずはやってみよう思い、これまで色んなことに挑戦してきました。
失敗することもありますが、やってみて後悔したことはありません。
これからも色んなことに挑戦していきたいです。
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過去の大会で印象に残っていることはありますか?
ロンドンパラリンピックがやはり印象に残っています。
チームの思い描いた通りの結果に結びついたからです。
振り返ると、そのための準備が経験してきた大会の中で一番できていたように感じます。日本代表として試合をする想いを教えてください。
多くの方々からの応援やサポートが本当に力になっていました。
結果を残すことで恩返しができる、更に自分たちが活躍できればゴールボールのことをより多くの方に知ってもらい、
ゴールボールの輪が広がると思ってやっていました。
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頑張れる源を教えてください。
ゴールボールを通して沢山の出会いから力をいただき、ゴールボールって楽しいな!やっぱり好きだな!と思えることが頑張れる源かなと感じます。
今1番の目標はなんですか?
ゴールボールスクールを実現させたいです!
最後にメッセージをお願いします。
これまでたくさんの応援やサポートを受けて活動できていることに感謝しています。
これからは、私自身が次の世代のブラインドアスリートたちの活躍を応援・サポートできる存在でありたいと思っています。